元LINE執行役員の田端さんファンの会社員ブロガーです。
マーケター、ブロガー必読の田端さんの著書MEDIA MAKERSはもちろん読んでいます。
この記事が勉強になりすぎるので、この記事ではこの本の感想を書いています。
MEDIA MAKERSの感想
・ これからの企業の競争軸は、「タレント」と「アテンション」をどうやって集めるかにある。
・そこで重要な役割を果たすのが「メディア」である。
ex)テックランチ
・だらこそ、ビジネスにおいて、メディアへの理解を得ていくことが重要になってくる。
・今や、誰もがメディアになり得る時代、情報爆発時代になっている。
インターネットに流れる情報流通量は、平成13年から平成21年までの8年間で、「71倍」に激増した。(総務省 情報流通インデックス調査 平成21年)
・この状況の中で、情報を発信すること自体には「まったく価値がなく」、「読み手に届くメディアを作り、運営を継続できるかが生命線」である。
・メディアが成立するために絶対必要な3要素は。
①発信者、②受信者、③コンテンツ
・ また、メディアが成立してしていくためには、「業界」が必要になる。
・ 「業界」が存在するとは、それで飯を食っている人がおり、広告主となる業者がいること。
★メディア成立要素の1つである③コンテンツの携帯について、次の3つの軸が基本のフレームとなる。
・ストック⇔フロー
・参加性⇔権威性
・リニア⇔ノンリニア
ストック⇔フロー。時間に関する軸、3つの中で最重要
・読者は、コンテンツがどんなに良質であったとしても、その場で読もうとしなくなる傾向が、どんどん強まっている
・ストックとフローの両方を織り交ぜていくことが重要。
・ストック型とは、時間がたってもコンテンツとしての価値が劣化しない「賞味期限が長い」コンテンツ。例)源氏物語、平家物語、近代文学
・ウィキペディアもストック型コンテンツ。グーグルの検索結果との共犯関係。
・ストック型コンテンツにおいて重要なことは、「SEO(検索エンジンでの上位表示)を意識する」こと。
・フロー型とは、ストック型の逆で、「今、この瞬間」が勝負のコンテンツ。
・例)ツイッター上に流れるニュース記事の見出し、新聞・テレビのニュース
・メディアをフロー性の高い順に並べると、以下の通りとなる
・ツイッター>ニュースサイト>新聞>週刊誌>月刊誌>ムック>新書>単行本
・フロー型コンテンツにストック型コンテンツを組み込むことで、人気サービスに。
↓
・例)トゥゲッター:面白いツイートをピックアップして、再編集し、1つのウェブページにまとめるサービス
フロー性の高いニュースサイトでの、経済用語の解説などのストック型コンテンツを用意し、それを導線的 に強く紹介する
・書店のPOPの要素を取り入れる。
これは、ストック型コンテンツを紹介する際に、フローのメディアに引き付けて、「今ココ」でそのコンテンツに触れる必然性を演出するというプロの常套手段に似ている。
・ツイッターのbotアカウント:偉人の名言(ストック性が高い)をフォローの場に引っ張り出し、「今ココ」で読ませてしまうことで、メディア価値を創出する。
・ストック性の高いコンテンツは、時代を超えて、読むべきとされているが、「いつ読んでもいい、いつでも読むべき」というものは、「今すぐ読む必要もない」ということになりやすく、結果的に「いつまで経っても読まれない」ということになりがちである。
・だからこそ、フロー性を付与し、キッカケをつくってしまって、「今ココ」で読まなきゃ!という意味付けをすることに価値がある。
参加性⇔権威性
・食べログとミシュラン
・「コントロール」、「意思」、「責任」
リニア⇔ノンリニア
リニアコンテンツとは?
・映画に代表されるようにように、始めから終わりまで、一直線に連続した形で見てもらえることを想定したコンテンツのこと。
・映画は、お客さんを映画館に連れ込んでしまえば、2時間前後という長時間にわたって、読み飛ばされることなく、コンテンツを提供できる。
・印刷メディア全般が、表紙から始まり、表紙からページをめくくっていくという物理的な特性からリニア性を持っている
逆に、ノンリニアコンテンツとは?
・制作者ではなく、読者側に時間軸のコントロールが委ねられており、どこからどう見ても成り立つようなコンテンツ。
・広辞苑、カタログなどがノンリニアコンテンツの典型。
・そして、ウェブサイトが典型
・デジタルメディア上では、ほとんどのコンテンツがノンリニア志向になっていく。
・現在のメディアコンテンツは、ノンリニア化、マイクロコンテンツ化が進展している。
・そして、現代のメディア消費者は、PCやスマートフォン上では、時間軸を自分でコントロールすることに慣れきっている。
・そのような消費者にPCやスマートフォン上で、高品質なコンテンツを長尺もので用意してしまえば、見るのをやめ、時間軸をコントロールしやすいメディアへ切り替えてしまうのが今の流れである。
リニア・ノンリニアの特徴
・リニア:視聴者の時間コストが高く、視聴者層は狭く深い。純エンタメ向き。少人数から高課金。
・ノンリニア:視聴者の時間コストは低く、視聴者層は、広く浅い、実用コンテンツ向き。多人数から小課金か広告モデル。